木霊祭と山の神の日
1月17日は、この地域では昔から『山の神の日』とされ、多摩産材の山と生きる我々の一年が始まる日。
山の神の日には阿伎留神社にて、山の仕事に携わる我々全てが感謝をし、安全を祈願する木霊祭を執り行います。
この日は、山の神が森に生えている樹木を一本一本数えてまわるため、その邪魔をしないよう、山に入ったり木を伐ってはいけないとされています。
急峻な森に深く分け入り、危険と背中合わせの山仕事をする我々は、先祖代々のしきたりや習わしを今なお厳しく守り継ぎ、山の神様のご加護を信じ、その恵みに感謝しながら、自然と共に生きて来たのです。
阿伎留神社は、元慶8年(884年)に従四位下に神階を授けられ、元源頼朝をはじめ、足利尊氏、北条氏康からの社領の寄付を受け、徳川家康が関東入国した天正19年(1591)には社領10石(一石は300坪1反、1反は1000平方メートル弱)の御朱印状を受領した由緒ある神社です。
沖倉製材所代表取締役社長 沖倉喜彦は一級建築士であり、多摩産材認証協議会監事・製材事業者代表、秋川木材協同組合代表理事です。
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