製材人育成のために
この時期になると建築学科の学生の卒業制作等の協力依頼が届きます。今回は環境と建築を学ぶ大学生より、多摩産材において製材、住宅設計を見据えた事業の展開について、工場見学をしたいとご相談。
卒業設計にて、木材流通における川上や川中の施設の在り方について調査し、今後の製材施設の形を建築設計で提案したいと考えているとのこと。自分が工学部建築家の学生の時はこんなことを考えてもいませんでした。
昨今流行りの「かっこ良さ」に憧れるだけの若い林業希望者とは全く違った視点で、山の未来の本質を見極めている学生との出会いはこれでお二人目です。
こんな学生がいるのに何故、林業国日本は「製材人育成」に力が入れられないのか。工場は多忙を極める毎日ですが、山と木の未来の為なら精一杯受け入れ、その意欲を叶えてあげたい。
山と木を主役にする取り組みが共にできるのなら、いつでも、誰にでも惜しみ無くこの時間を分け与えたいと思っています。
沖倉製材所代表取締役社長 沖倉喜彦は一級建築士であり、多摩産材認証協議会監事・製材事業者代表、秋川木材協同組合代表理事です。
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