環境建築学校にカヤックの後藤めぐみさんが参加してくれました
奥多摩 白丸湖で、グラビティ奥多摩ベース&白丸カフェ主宰のめぐみさんが参加し、レポートをまとめてくれました。
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町田にある「浮輪寮」で開催された、 丸谷 博男 さんの「里山環境建築学校」に参加してきました。テーマは「寒さと対策」。
快適に住まうためには、
①呼吸する家がいい
②空気で空調するのではなく輻射熱で温めるといい
どちらにも影響しているのが「土」です。
① #呼吸する
ドライスーツは手首や首からの空気が出入りしないので、暖かい。雨合羽のように袖や襟から空気が出入りすると、スースーして寒さを感じる。
中の空気は、暖かいまま全体が循環しているといい。ドライスーツのほうが、ドライジャケットとパンツのように分かれているよりも暖かいのと一緒かな。
ゴアテックスのような透湿性の素材は、調湿されて湿度がこもらない。ナイロンのような防水だけのウエアは、内側が結露して不快なのと似ている。
家の場合、調湿してくれるのが土と木。土壁がもっとも調湿の機能が高いのだそうだ。反対に、合板やプラスターボード、ビニールの壁紙は調湿力がないので密閉はするけれど調湿はしてくれない。
山や川をコンクリートで塗り固めて呼吸ができなくなると、周りの植物も動物も弱ってしまうのと一緒で、住環境も水(水蒸気)を考えて緩やかに循環させるのが、人間にとっても快適なのだな。完全に止めてしまう素材や、化石エネルギーを使ってムリヤリ冷暖房するチカラわざが、めぐりめぐって夏は暑く(クーラーの室外機が外気温を上げている)不快にしてしまってるように思う。
② #地熱の利用
大地は、夏は涼しくしてくれて、冬は温めてくれる。床下の地面近くの空気を循環させることで、季節による温度変化を和らげて快適な気温に近づけてくれる。
縄文の竪穴住居は地面の温度を利用していた。日本家屋の土間も同様。そういえば親戚の茅葺屋根の家には土間があって、冬でも寒くなかったように思う。しっとりしていたというか。
土は蓄熱をするので、アイヌの家で一年中ずっと火を絶やさないのは、冬でも蓄熱された地面が室内を温めてくれるからなのだとか。竈で煮炊きするのも、囲炉裏で火を燃やすのも、周りの土をに蓄熱されて、輻射熱でほんのりと温め続ける効果があるのだろう。
雪がある/ない、暑い/寒いなど、地域によって建物の考え方は大きくちがってきそう。今は金融公庫でローンが組める建築方法がひとつに限られているので、日本各地にあった様々な建築方法が使えない現状がある、というのも、今回知ったこと。こうやって昔からの知恵が使われなくなってしまうのだなぁ。
会場で販売していた丸谷さんの本。ちょうど知りたいことが書かれていて、鼻の穴が開きっぱなし!ぶひぶひ。
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後藤めぐみさん、ありがとうございます!
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# 白丸湖 #奥多摩