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木材高騰について WBS(ワールドビジネスサテライト)続報 

 

ウッドショックの流れはとどまるところを知りません。先日改めて木場の記念市にも取材が入り、日本の木材業界だけでなく世界経済状況について分析がされていました。

今、在宅経済の流れは世界でも空前の戸建て建築ラッシュとなりました。家におカネをかけよう、便利な郊外・地方での広い一軒家でゆったり暮らそうという動きです。

物価高騰を気にしだしてるうちに、アメリカではあまりにも新しく木造住宅を建てたので、建築資材用の木材が足りなくなってしまいました。これが「ウッドショック」と言われる現象です。

カナダやオセアニア地域の材木流通の現場を一変させ、木材の価格が急騰。いまでは、日本でも戸建て住宅を建てようにも材木が届かないので、建築計画が無期延期になる現場さえ多発しています。東南アジアやロシアからの木材も便乗値上げで、困ったときの国産材と、再び脚光が集まりました。

しかし、いままでさんざん日本の林業を無視し、産業育成してこなかったことや、建材の品質の要である材木の乾燥状態、これから夏場になる国産材を増産しようにも時期が悪く、当面は価格高騰で逼迫しそうです。

木材だけでなく、素材、材料の類の価格高騰は半導体など、あらゆる商品に及んでおり、先物取引ではなく現物の値段も高騰しています。

資源や素材を輸入に頼る日本は、物価高騰の瀬戸際まで来ており、木材業界だけでなく様々な分野に影響し、いつまでこの状況が続くのかは知る由もありません。

コロナの終息までどうにか我慢して、これから経済を良くしていこうというころには、すっかり物価も上がり、多くの人が解雇され、経済的に厳しい状態からの復興をしなければならなくなるのではないでしょうか。

『物価は上がり、賃金は下がる。』

製造業が日本経済の根幹で、経済収支の主役だった時代は遠い昔。いまやサービス業が7割を占める日本経済において、むしろ円安で賃金も物価も上がらない日本は「割安な国」として、世界から取り残されてしまう怖れもあるということ。日本のこれから、木材業界のこれからはいかに。

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