日々の沖倉製材所

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七月七日 『祈』今泉 岐葉 (いまいずみ きよう)さんの作品

日々、木を扱う沖倉製材所ですが、本日は七夕。そこで笹と竹について考えてみました。竹林も杉林もその真っ直ぐさに魅了されます。

木は、成長すると茎が木質化して、組織が堅くなる特徴を持っています。草は、一度太さが成長しきると、そこから成長はしないという特徴を持っているのですが、竹と笹も、どちらの特徴も持っているため、「草」なのか「木」なのか植物学的な定義でも、いまだに明瞭になっておりません。

「竹」も「笹」も植物学上は同じ分類で、「竹」と「笹」ともに、地中に埋もれる茎を持ち、この茎で生殖繁殖を行います。では、植物学的に「竹」と「笹」をどう区別しているのでしょうか?それは、「成長するとたけのこの皮が落ちるのが竹、残って茎を包むのが笹」という違いです。

雨風に強く、力強く天にまっすぐ伸びるそのパワプルさ、また、葉っぱに殺菌効果があることから、神秘的な植物として扱われて来ました。また、風になびいた時の独特の葉の音が、神様が宿る依り代と考えられ、神事に用いられてきました。

山の恵みの不思議さは、山の不思議さそのもの。七夕に思いを馳せて、この先も杉や竹のごとく真っ直ぐに志を遂行していこうと思います。

沖倉製材所代表取締役社長 沖倉喜彦は一級建築士であり、多摩産材認証役員監事・製材事業者代表、秋川木材共同組合代表理事です。

『祈』 は、楽書家今泉 岐葉 (いまいずみ きよう)さんの作品です。

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