木工房三澤の想い
木を刻む事に感謝をしながら取り組んでいる家具職人。【木工房三澤】主宰 ・三澤正孝の言葉。
木の命を人間の都合で絶やし細かく刻んで、削りカスを出す。言葉にすると残酷な表現ですが、木材加工に携わる者はほとんどの人が神事のような気持ちを持って取り組んでいると思います。そんな中で磨かれる製品はデザイナーの意志を纏い、消費者のもとに届きます。
神事のような木材加工、意志を吹き込むデザイン、どちらも欠けては量産品と同じモノになってしまいます。価格が量産品と比べてしまうと、どうしても高価になってしまいますがどうかご理解頂きたいです。
東京の木を吟味して競り落とし、木質を読みながら製材し乾燥処理を施し、ようやく材料としての木材が出来上がります。木は同じものは一切ありません、製材所も職人もデザイナーも同じ木種を扱いますが同じ木は2度とない不均一な材質です。そこを培ってきた経験、経験を元にした読みの仕事が技として価値となります。
多様性の時代、いろいろな価値観があると思います。いろいろな価値に興味を抱くことはとても大切だと思います。しかし、一過性の価値ではなく持続的な価値を大切に紡いで次の世代に恥ずかしく無いようにバトンを渡せるように頑張りたいです。
https://www.woodworkstudiomisawa.com/
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