とうきょうの木・多摩産材・東京十二木の和紙と建具
『紙しごと双清』なかがわさち。
https://www.kamishigotosousei.com/
本来居職である紙漉き。2006年に自ら「楮」(こうぞ)が紙になるまでの工程を出職のスタイルで初めて体験し、多くの方にその工程を知ってもらい、紙漉きを理解してもらうこと、「伝える」ことをしようと決意し、紙漉きの世界に入ったなかがわさちさん。工房勤務=居職を経て、「伝える」ことを開始しました。
その中で見えてきた「楮」の現状に危機感を覚え、栽培・加工・流通の仕組みづくりを開始。伝えることと絶やさないことの二つを活動の柱とし、デモンストレーション・ワークショップ等を行っています。
紙を漉く人に自分がなって、漉く人の話を聞く機会が増えた中で聞こえてきた多くの声。
『「楮」の質が落ちた。ちりが多い。ちりよりに時間がかかってしょうがない。畑から漉くまで全部の流れを自分でやったからわかる、こうあってほしい「原料としての楮」。。それは、畑で楮と向き合ってこそ。
紙漉くひとが、ちりよりに割いていた時間を漉く時間に回せるようにしたい。そして、一枚でも多く漉いてほしい。。』
それが、楮づくりを始めた理由だとなかがわさちさんは話します。長い時間をかけて、形にして来たさちさんが『とうきょうの木・多摩産材・東京十二木』の和紙を製作しました。
光に透き通ると、バークや鉋屑の繊維が美しく輝いて神秘的です。試作が済み、東京十二木オリジナル商品として木工房三澤の建具と共に襖や障子紙となり「多摩産材・東京十二木の家づくり」に活かしていきます。
なかがわさちさんからしか生まれない、東京十二木の和紙が近々デビューいたします。
多摩産材・東京十二木の和紙については沖倉製材所ホームページよりお問い合わせメールにてお願いいたします。
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