南無
季節ごとに移ろう景色。夕立で意識をリセットします。事務所の暦にある9月の言葉には『南無』とあります。
『南無』とは、真実に対して「心から頭が下がりました」と「深く敬う」という意味だそうです。
『南無』とは敬意、尊敬、崇敬を表し、優れたものを頼みとしてその力にすがることを意味する『帰依』の同義語として使われるそうです。
私たちが生活する中で「頭を下げる」ということはわりと簡単にあるかと思います。
しかし、「頭を下げる」と「頭が下がる」とでは意味がちがうのだと気づきました。
「頭が下がる」ということはなかなかないのだと『南無』という言葉をとおして考えさせられます。
先人の知恵や働きを思い出し、その教えにはからずも出あい、まったくその通りだと頷かされたとき、私たちの「頭が下がる」のだと思うのです。
暑さ寒さも彼岸まで。秋彼岸がもうすぐやって来ます。