雨の市場で樹齢500年と対面
吾野原木センターの市日は長月の雨の中開催されました。
次回の競りに出材される原木の中でも、一際存在感で周りを圧倒していたのは、秩父三峰神社より天命を全うした御神木、樹齢500年です。
三峯神社の神の使いはオオカミで、一般にオイヌサマと称されています。山里では猪鹿よけ、町や村では火防・盗賊よけの霊験が語られ、信州・甲州、また関東の村や町、それに江戸の町人たちがオイヌサマの霊験を信じ、講社を組織してこのお山に登拝しました。
500年もの間、お参りする人間たちを見守り続けた御神木。その神々しさは雨の中の息づかいと共にその存在を示していました。
お目当ての原木も全て競り落とし、大満足の仕入れができました。
沖倉製材所代表取締役社長 沖倉喜彦は一級建築士であり、多摩産材認証協議会監事・製材事業者代表、秋川木材共同組合代表理事です。