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新型コロナによる木材価格高騰で新築戸建住宅販売への影響 経済産業省ホームページより

現在起こっている木材価格の高騰は、「ウッドショック」と呼ばれ、建築用木材の供給が需要に追いつかないことに起因しており、1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえてこのように呼ばれています。木材の輸入量が不足することも見込まれており、木材関連の価格の高騰によって現状の想定価格では住宅建設できなくなる可能性が出ている状況を経済産業省が統計を出しました。

多摩木材センターで競り落とした良質材

アメリカではリモートワークで自宅にこもるようになった市民が住宅を郊外に新しく購入したり、リフォームを行ったりする流れが進み、住宅建築需は、2020年後半には例年の水準を大きく上回る需要がみられます。

虫害や山火事等で原料が不足しており、コロナで製材所の休業を余儀なくされた中にその動きが加わり、世界では建築用木材需要増の結果、木材価格高騰が引き起こされています。そして現在、その影響が我が国にも及んでいます。

アメリカの住宅建設需要増等に影響され、世界的に木材の需給が逼迫し、世界的にも木材の価格が上昇しています。国内でも丸太や製材の輸入価格は上昇しており、この動きに引っ張られ、国内の丸太や製材価格も上昇しています。

新築戸建住宅売買業は2020年8月をピークに、輸入材の価格上昇と連動するように低下しています。

住宅の建築等に使われる木材の7割弱が輸入材であることから、輸入材価格高騰をきっかけに、国産材へ切り替えを進めていくべきなのですが、国内林業は労働力不足、市場価格が維持できないなどの構造的な問題もあり、直ぐに国産材の供給を増やすことは難しいのです。

海外依存度が高い日本のサプライチェーン。今回のウッドショックは、一時的な現象との見方もありますが、国産材に注目が集まっている好機をどのように活かすのか。今後、国産材の活用を含め木材業界は『サプライチェーンの強化』に向け対策を講じていくことが必要だとされています。

真夏の多摩木材センター 2021 8 10

https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20210719hitokoto.html

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