隈研吾氏インタビュー、コロナ禍で人の関心が木材に向いた理由
以前、モクションにて対談させて頂いた隈研吾氏のインタビュー記事です。『コロナ禍で人の関心が木材に向いた理由』
コロナ禍のウッドショックにおいて、「日本が世界で木材による建築のリーダーシップをとれる絶好のチャンスだ」と考え、地場産材生かす街並みにしたいと隈研吾氏は話します。
環境保全意識の高まりに加え、コロナ禍により世界で木材の重要性が再認識されているという今、木造建築で長い歴史を持つ日本はリーダーになれるのか。
「コロナは人間を屋内の閉じた密な生活から、半屋外の空間を上手に使う方向へ向かわせました。そうした半密・半屋外の建築に一番適した素材は木だ。環境問題への危機意識が高まったことも背景にある。
日本でも環境に配慮した建築が付加価値となる時代だ。古来より木と一体となって培ってきた日本の文化を取り戻すことが日本の再生にもつながる。
主要な木材の杉は各地域で木目や色味など趣の異なるものが採れる。今後の街づくりでは地方が非常に重要で、地場産の木材を生かして地方発の木の街並みをどんどん広げていってほしい。
木材は耐震性や価格など、まだまだ解決すべき課題がある。原理主義にこだわらず、鉄骨など現代の技術と組み合わせてフレキシブルに活用することが、長期的に木を応援していくことになるのではないか。」
国産材見直しの今、追い風に乗り、東京の木・多摩産材のこれからを益々普及することに邁進。多摩産材認証協議会監事製材所の使命感を持って日々尽力してまいります。