日々の沖倉製材所

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9月は 『栃 とち』

【東京十二木の十二樹種】
9月 栃:とち
東日本を中心に分布し、特に東北地方に顕著に見られる。大木に成長し、樹高25m、直径1mを超えるものが少なくない。
小学校の国語の教科書にも採用されている児童文学「モチモチの木」に登場す木は、このトチノキである。
日本の山村地方の暮らしを支えた重要な樹種で、“実”は通称「とちの実」と呼ばれ食用となり栃煎餅や栃餅に、また材からは臼やこね鉢などが作られる。食用の歴史は古く、縄文時代の遺蹟からも出土している。
材は緻密で加工がしやすく割れにくい特性があり、色は赤みを帯びた黄白色〜乳白色で、製材すると表面が滑らかで不規則な繊維の配列が絹のような光沢を作り、綺麗な杢目いわゆる「栃杢」をつくる。
巨木になり大材が得られるので、かつては臼や大鉢の材料にされた。トチノキ材の蕎麦打ちのこね鉢は最高級品と謳われている。美しい杢の出るものは高く評価され、最近では一枚板のテーブルに使用されることが多い。
今では産出量が減り、銘木級の高価な木材となっている。

マイホームパートナー 一級建築士事務所では『多摩産材で創るこだわりの健康住宅』として、東京十二木を採用しています。

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