多摩産材杉でSDGsを考える
新しくオープンする店舗の土足で扱う無垢の床材についてご相談がありました。
話題のSDGsを構成する「17の目標」の中には、二酸化炭素を発生させる素材に代わる、環境に優しい素材の開発を目指して研究を進めることが推進されています。
土台となるのは、持続可能な「環境」。お互いに関わっている地球上のすべての人がこの調和から取り残されない未来を考えます。
そんな視点から山の恵みを考えた時、
「とうきょうの木・多摩産材」無垢の杉の床を選ぶことはその意図にあった意味を持つ大切な事であると確信しています。しかし、杉は身近な山の恵みを活かすことになるのですが、柔らかさを理由に床に避ける設計士が多いのです。
固い床材として例えば栗やナラを選ぶ。固い材を選ぶには床に傷をつけたくないから。しかし、少し考えてみれば、人間が歩くことで、床にはそうそう傷つかない。家具などによる傷をつけたくないのは誰のためにつけたくないのか。
傷の一つ二つを気にするより、柔らか杉で夏は涼しく冬は暖かい生活が出来る。一体どちらの快適さを選ぶのか。
無垢の本質を知らない設計士や建築家は傷だらけの床をきらい、施主に「杉の床なんて傷だらけになりますよ」と伝えてしまうのです。
栗で床がとれる丸太を揃えることは希ですが、東京の山は杉の宝庫。杉を使い快適な暮らしをすることは、正に持続可能な生き方の道しるべとなるのです。
すべての生き物と自然を大切にし、人間にとっても大切な存在である、森林や山地などの自然。酸素や水を生み出し、地球のあらゆる活動を維持している東京の山々。沖倉製材所は、酸素や水を生み出すこの陸地(東京の山)を守っていくため、私たち自身が日々の行動や意識を少しでも変え、身近な杉を生活にとりいれることを提案していきたいと思います。
この記事へのコメントはありません。